古銭の種類と買取について|ご自宅に眠るコレクションの価値を見極めるために
2025.09.08「昔、祖父が集めていた古銭が家にあるけれど、これって価値があるの?」「整理中に古い硬貨が出てきたけれど、売ることはできる?」
このようなご相談を、古美術 松 ~ shou ~にはたびたびいただきます。
古銭は見た目が似ていても、時代や種類によって大きく価値が変わる非常に奥深い世界です。中には数十万円以上の値が付くような貴重なコインも存在しますが、逆に市場での流通が多く、あまり評価されないものもあります。
今回は、古銭の主な種類とその価値の違い、そして買取の際に知っておきたいポイントについて解説いたします。
古銭とは?いつの時代のものが該当するのか
古銭とは、明確な定義があるわけではありませんが、一般的には明治以前の貨幣、もしくはそれ以降でも現在使用されていない貨幣を指すことが多いです。江戸時代の「寛永通宝」などはもちろん、明治~昭和初期の硬貨や紙幣も、古銭として扱われることがあります。
素材は銅、銀、金などさまざまで、その歴史的背景や発行枚数、希少性によって価値が決まります。発行年代や図案、保存状態など、判断のポイントは多岐にわたります。
古銭の主な種類と特徴
古銭には多種多様な種類がありますが、代表的なものを以下に紹介します。
【1】古代~江戸時代の銭貨(穴銭)
最もよく知られているのが「寛永通宝」や「天保通宝」などの穴銭です。これらは中国の銭貨の影響を受けた形状で、真ん中に四角い穴が空いているのが特徴です。特に珍しいのは、「大型天保通宝」や鋳造地が限られた「上野寛永」などで、高額査定になることがあります。
【2】明治~昭和初期の硬貨(近代銭)
明治以降、西洋の貨幣制度を取り入れた日本では、円を基本とする貨幣制度が整備されました。この時代の硬貨には、「一円銀貨」「20銭銀貨」「旭日竜10銭銀貨」など、美術的にも評価されるものが多数あります。特に初期の銀貨や、発行年が少ない年号の硬貨は貴重です。
【3】戦時中の特殊貨幣
第二次世界大戦中は物資不足の影響で、金属の代わりに陶器や紙などでつくられた貨幣もありました。中でも「陶貨」や「軍票」などは現存数が少なく、コレクターの間で人気があります。
【4】記念硬貨・ミントセット
近年発行された記念硬貨や、造幣局が販売していたミントセットも古銭と同様に取引対象となります。中でも昭和天皇即位記念10万円金貨などは、金そのものの価値に加え、記念品としての希少性が加味されます。
古銭の価値を決める要素とは?
古銭の価値は以下のような点で決まります。
■ 希少性
発行枚数が少なかった年号や、限られた地域でのみ流通していた古銭は、希少性が高く評価されます。たとえば、発行年に「試鋳」と呼ばれる試作品で終わったものなどは、コレクターにとって喉から手が出るほどの逸品です。
■ 保存状態(グレード)
古銭は、同じ種類であっても「状態」によって価格が数倍以上違ってきます。キズや摩耗が少ない「未使用級」の古銭は特に高く評価されます。一方で、サビや変色、ひび割れがあると評価は下がってしまいます。
■ 年号や刻印の違い
一見同じに見える硬貨でも、年号の違いや刻印の細部が異なることで価値が大きく変わることがあります。プロの査定士は、こうした細かい違いも見逃しません。
■ 素材
金や銀など、素材そのものに価値がある場合は、それだけでも一定の価格がつきます。特に明治期の銀貨などは、銀の価格が高騰している今、素材価値が評価されやすいです。
古銭を高く売るためのポイント
少しでも高く売却するためには、以下のような点に注意してみてください。
・汚れを無理に落とさない
磨いたり、洗浄したりすると、逆に価値を損なってしまうことがあります。ありのままの状態で査定に出すのが望ましいです。
・古銭帳やケースがあれば一緒に持ち込む
当時のコレクション帳や保管ケースが残っている場合、それが由来の証明になることもあり、評価にプラスになります。
・数が多い場合は仕分けせずそのまま相談を
仕分けを行う手間を省けるだけでなく、思わぬ掘り出し物を見つけられることもあります。
・専門知識のある買取店に依頼する
古銭は専門的な知識が必要なジャンルです。経験豊富な査定士がいる店舗で査定してもらうことが、納得のいく売却につながります。
古美術 松 ~ shou ~ の古銭買取サービス
札幌市西区を拠点とする古美術 松 ~ shou ~では、古銭の査定・買取にも対応しています。「価値が分からないから不安」「捨ててしまってもよかったかな…」と迷っている方にこそ、一度ご相談いただきたいと考えています。
査定は1点からでも可能で、コレクション帳ごとまとめて拝見することもできます。持ち込みが難しい方には、出張査定にも対応しております。査定だけでももちろん大歓迎です。
「これは売れないかも」と思っていたものに、意外な価値が見つかることもあります。専門的な視点から、丁寧に拝見いたします。
まとめ
古銭には、時代や種類、状態によってさまざまな価値があります。中にはコレクター市場で高く評価されるものもあり、価値を知らずに処分してしまうのは非常にもったいないことです。
古美術 松 ~ shou ~では、古銭の魅力を正しく評価し、納得のいくお取引をお手伝いしております。札幌市西区周辺で古銭の買取をご検討の方は、ぜひ一度ご相談ください。
